TOEFLのSpeaking Sectionではどんな基準に基づいて評価されるのか、を具体的に確認しておきたいと思います。何回かに分けます。
今回はまず概要として、どんな側面から評価がされるか、を確認しておきましょう。
まず holistic approachであることは昔と同じです。全体的に評価をするので、冠詞が3つ抜けたから -1 ですね、とか、そういうことではありません。したがって、エラーの数がいくつか、ということではないので、エラーがまあまああっても、他の部分で良ければ全体の印象がアップすることになります。
その印象アップのポイントは3つあります。
1)Delivery
要するに音声です。ということは「聞こえ方」でもあります。発音がモゴモゴしていて、13なのか30なのか、わからないとか(I am サ〜ティィィ years old....みたいな)ですね。音声的にわかりやすい英語であることが大切です。
勘違いしてはいけないのは、「わかりやすい」というのは、英語しか知らないNative speakerにとって、です。日本人にとってわかりやすい、というのは、むしろ彼らにとってわかりにくいことにもなります。
一つ一つの語の発音から始まって、全体のイントネーション(Listen and Repeatなど特に)にまで注意を払いながら話しましょう。
2)Language Use
要するに、語彙・文法です。あるとき過去形で言ったと思ったら、次には現在形、とか、最初から最後まで現在進行形しか出てきていない、とか、あるいは、代名詞とかが壊滅的なので、itやらwhichやらが何を指すのかわからない、という文法的に「わからなくさせるエラー」がないとスコアが良くなります。
これは相手の気持ちになれば明らかですね。文法のエラーはあって当然。けれど大切なのは、そのエラーが無視できるレベルか、話をわからなくさせるか、の差です。だから、同じ冠詞の a / the の間違いでも、まあ大丈夫、というのもあれば、2回連続で間違えたので、なんか話がよくわからなくなってきた、となると、マイナスに振れてきます。
もう一つは語の選択(単語)の問題です。これはInterviewの問題などでは特に目立ちます。言いたい単語が出てこなくて、テキトーな語で紛らわせるようなことになると、多分無理なんですね。単語を知らない時には、
—内容を説明する
—大まかな語・細かい語で代替する(キリギリス、を言おうとしたらinsectにするとか、ネコ科、が言えなければ、ネコ・トラ・ライオンと言って逃げ切るなど)
—そのくだりはもう言わない
などの方略で乗り切りましょう。普段から意識して練習すると良いでしょう。
3)Elaboration
これは内容です。普段から、新しい語を出したらすぐに説明をするクセをつけましょう。「田舎のバスって危険じゃないですか。だから、・・・」と言ったのでは、おそらく危険性は共有されないでしょう。それは「自分が思っていることが世界の基準である」「自分が思っていることは、他人もそう思っている」という不思議な前提に基づいています。
異文化間コミュニケーションでは、「当たり前」はないと思って、全てを説明するようにします。この意識があれば、この側面は比較的容易にクリアできるでしょう。
その最も端的なポイントが「具体例を挙げる」ということです。
広い、というのなら、テニスコートくらい広い、のか、カリフォルニア州くらい広いのか、など、すぐに具体的に説明をすることです。相手は自分のアイデアを1 mmも共有していないという前提で話すと良いと思います。
また、理由を2つ言うのか、3つ言うのか、などの議論などもこの側面の話です。基本、elaborateするつもりがあれば、理由を2つ言うことはできません。1つの理由を、しっかり具体例を出しながら、説明し切ってください。それが良い答案になります。理由が2つになっても良いスコアが出ることも多いですが、それは、1つの理由をしっかり言い切れなかったけれど、善後策としてなんとかまとまった、と言うラッキーな出来事なんです。
大まかにはこういう部分になります。
次回からは、細かく見ていきたいと思います。